2016年5月31日火曜日

研修を活かす

職員が受けた研修は、報告書を作成し私のところまで届くようになっており、拝見させていただいています。研修が多いので結構な量になります。しかし楽しみでもあります。
先日届いたのは大府市で行われた認知症カフェの事例報告などの研修報告。
「通所リハビリで働いているので認知症にはあまり関係ないと思っていたが、研修に参加してみて、実は身近に認知症の方がいらっしゃると気づいた。認知症だ、身体介護だと分けて見るのではなく、そもそもがお一人ずつ個性を持っていらっしゃる方ばかり。その個性に合わせて支援すべきではないか。そう考えると、なぜこの方々は通所リハビリを利用されているのだろう。希望に全部応えることはできないが、自分たちが地域で暮らす方々の支えになろう。『ただ楽しみたいだろうからプログラムを盛り上げればよいのだ』ではなく、能トレや手作業、園芸など、ニーズに応えられるようにプログラムを考えていきたい」と報告書にはありました。
そして偉いのはここから。
さっそくプログラムの見直しの検討に入りました。実は昨年からも所在なさげに座っていらっしゃる方にどうしたらよいか考えていたのですが、人は誰でも人の役に立ちたいもの。しかし福祉サービス提供の場である施設では、職員が介助する側、利用者はされる側となってしまいます。そこでプログラムの内容を「仕事」として再編成して位置づけられないか、そして何らかの報酬を出せないかと検討をしているそうです。プライドを大事にしてもらい、役立ち感・達成感を得ていただけないか。実現できるかどうかはまだわからないそうです。今後に期待したいですね。
取り組みも素晴らしいと思いますし、研修に参加しそれを現場に生かしていこうという姿勢も素晴らしいです。研修に参加していただいた甲斐があったというものです。

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