2016年7月26日火曜日

障がいの有無にかかわらず、命の尊さを


神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」での殺人事件。犯行は元職員によるものです。現時点(7月26日午後6時)では事件の背景・動機などわかっていませんが、報道によれば、「障害者なんていなくなればいい」という趣旨の供述をしており、衆議院議長公邸に「私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活および社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です」との趣意書を持って行ったとのことです。

こんな考えの人が福祉に携わっていたとはショックであり残念です。

この考えを聞いて昔の番組を思いましました。NHKの『それはホロコーストの“リハーサル”だった~障害者虐殺70年目の真実~』。ナチスドイツがユダヤ人を大虐殺する前、障がい者の大量虐殺が行われていました。ナチスといいながら、実は医師などが積極的に加担し、治療し支援する立場でありながら、「障がい者は生きていても仕方ない。早く殺した方が本人のためでもあり、社会的コストも減る」との考えによって多くの障がいのある方たちが何の説明もなく殺され、ヒトラーが中止命令を出した後も殺戮は続けられました。そのノウハウがユダヤ人大虐殺に使われていたということです。

この記事の元になった番組を見て2月4日にこのホームページに、「その考え方(障がい者はいきていても仕方がない)は、果たして70年前のことだけでしょうか。」と書きましたが、今もいたということ。そして今後も出続ける可能性はあります。そうならないように命の存在のかけがえのなさを繰り返し考えていきましょう!

 

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