2017年1月16日月曜日

虐待防止研修会

昨日虐待防止の研修会がとうか遺志で行われ参加させていただきました。
講師は全国権利擁護支援ネットワーク代表で弁護士の佐藤彰一さんでした。津久井やまゆり園の事件から、虐待について、虐待通報、不適切支援と視野狭窄、虐待予防などにも及びました。
特に印象に残ったことは二つ。
一つ目は、通報は、スタッフや家族が困っているので、その悩みを地域が共有するためのものであるということ。のちに行われたパネルディスカッションでもおっしゃられていましたが、「密告」みたいで嫌な感じがするが、「密告」は「密告」。本に知らせず他の人に言うのだから。しかし「密告」を良い方向にしようという表現が、わかりやすくてよかったです。
二つ目は、意思決定支援について。重い障がいのある方や認知症の方は、判断能力がないので第3者が代行決定するという考え方ではなく、重い障がいがあっても認知症であっても、その人なりの意思はあり、支援があれば意思決定できるし、その意思をくみ取ることができるという「能力存在推定」に立つべき。そのような流れになっている。能力が存在していないことを前提とする「管理型権利擁護」が、実はやまゆり園の事件を起こした考え方を育む土壌ではないか。本人に聞く努力=意思決定支援を進めるべきというメッセージが強く伝わりました。
意思決定支援は、言葉では簡単ですが、実際はとてもむつかしいと思います。しかしたゆまぬ努力をしていきたいと思います。

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